未来のニーズを予測できたらいいですよね。
そんな方法が・・・実はあるのです。
私の師、梅澤伸嘉が1989年に発表した「
それは次のようなものです。
消費者のニーズを基に新しい商品・サービスが生まれます。
↓
その商品・サービスを人々が使うことで生活の変化が生まれます。
↓
その変化した生活の中で、新たな問題や充たされない気持ちが生じ
↓
すると、その問題や充たされない気持ちを解決したいという新たな
↓
その未充足の強いニーズに応える新しい商品・サービスが登場して
これが繰り返されていきます。
ニーズがスパイラル状に連鎖していくという考え方です。
「ニーズスパイラル理論」と言います。
要約すると
ニーズが生じると商品が登場する
↓
商品が登場すると生活が変わる
↓
生活が変わると新たな問題が生まれる
↓
その問題を解決したい、というニーズが生まれる
↓
そのニーズに応えるための新たな商品が生まれる
これが繰り返され、ニーズがスパイラルアップしていくのです。
例を挙げます。
「いつでも、どこにいても電話をしたい」(ニーズ)
↓
「携帯電話の登場」(ニーズに応える商品の登場)
↓
「どこにいても、電話で話すことができるようになる」(
↓
「人の迷惑になるような場所、
↓
「人に迷惑をかけずに、
*ここでは、「電話をしたい」よりも、より上位(目的)
↓
「メールやラインの登場」(新たなニーズを充たす商品・
↓
「誰と、どんな内容のやりとりをしているかを、
↓
「怪しい人がコミュニケーションツールに入り込む」(
↓
「不安なく安心して、
以上が「ニーズスパイラル」の例です。
この理論を使えば、未来のニーズや、将来登場してくる商品・
次のように手順はシンプルです。
1.現在の商品・サービスが、
2.すると、
3.将来的に登場しそうな、
4.次に、
5.すると、問題点や充たされない気持ちが想像できます。
6.
こうした未来のニーズを充たす商品・
このようにニーズスパイラルは、「人」と「商品」と「生活」の関
「生活工学」とは、梅澤伸嘉の師匠である、
ちなみに、人と商品の関係を論じるのを「人間工学」と言います。
人間工学は、商品をより使いやすく、
一方 、「生活工学」は人と商品と生活が調和するためにはどうす
「ニーズスパイラル」による予測精度を高めるには、
技術は生活上の問題を解決する形で進歩してきました。
技術の進歩や革新なくして「スパイラルアップ」
また、生活上の問題を解決したいとする生活者ニーズなくしては、
言い換えますと、この方法を使えば、
いかがですか?未来を予測する方法「ニーズスパイラル手法」。
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