良い商品が売れないワケ

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良い商品を作ることだけに専念しても、その商品は売れません。

良い商品とは、お客様が買った後に、満足いただける商品のことと言えます。
でも、それはあくまでも、「買った後に」です。

まずは、「買う前に欲しい」と思っていただかなければ、商品は売れないのです。

商品コンセプトという言葉は、今やとても多く使われるようになっていますが、私達では
「買う前に欲しいと思わせる力とその内容のこと」を、
商品コンセプト(C
と呼びます。

ちなみに、
「買った後、買ってよかったと思わせる力とその内容」を、
商品パフォーマンス(P
と呼びます。
商品力とは、このCPの両方の力のことです。

では、商品力とはだれが決めるのでしょう?

コンセプトとパフォーマンスの意味に照らせば、「買う前に欲しい」「買った後、買ってよかった」と思ってくれる人が決めるのです。

お客様のことです。
BtoCの場合は、消費者が商品力を決めるのです。ここは、マーケティングにおいてとても重要なことです。

売れる商品作りの第一歩は、商品コンセプトをしっかりと作ることです。
商品コンセプトは次の公式を基に作ります。

   CIB

Cはコンセプト、Iは商品のアイデア、Bはベネフィットです。

アイデアは、商品の「特徴」と言い変えられます。
商品の姿・カタチ・機能・使い方などです。アイデアを具現化すると、製品化、つまりモノとしての製品ができます。アイデアにお金を使うのは企業側です。企業がお金を使ってアイデアをカタチにしていきます。サービスも同様です。

ベネフィットは、そのアイデアがもたらすお客様にとっての良いこと(便益)です。
お客様はアイデアにお金を出すのではなく、アイデアがもたらすベネフィットにお金を出すのです。
ベネフィットとは「〇〇できる」という語尾で言い表せます。

アイデアとベネフィットの違いを具体例で説明します。

商品のサイズが「小さい」というのはアイデア(特徴の一つ)です。ベネフィットは、その小さいという特徴がもたらす、お客様にとっての良いこと、例えば「どこにでも持ち運びができる」とか、「生活に支障なく、保管ができる」などです。

「可愛い」というのも、アイデア(特徴)の一つと捉えます。「可愛い」がもたらす情緒的なベネフィットが明確になっている必要があるのです。情緒的なベネフィットは「〇〇という気分が得られる」などの語尾で示されます。

貴方が作る商品はお客様にとって、どのようなベネフィット(「〇〇できる」)がありますか?

   CIB

C:コンセプト I:商品のアイデアや特徴 B:お客様に提供するベネフィット

ぜひとも、この公式に沿って、商品コンセプトを作ってみてください。
アイデアがもたらす“良いこと”を「〇〇できる」という語尾で表現することに強くこだわってください。

商品開発を成功させるための第一歩が、商品コンセプトをしっかり作るということです。そして、そのためにはお客様のニーズを深く知ることが不可欠なのです。

この大切なニーズを深く知る方法はいくつかあります。
そのための方法は、後日のメルマガでお伝えします。

   

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